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2008年5月3日(土)きのくに見学
教育系の大学生・専門学校教員・NPO職員など総勢22名での見学となりました!
このページではきのくにの見学の流れと、参加者の感想をUPしていきたいと思います☆
■きのくにとは■
総合学習を中心としたカリキュラムの組まれている私立の学校です。
「木工」「農業」「演劇」など年間をとおした総合学習のテーマによりクラスが編成されています。
毎年年度始めに子ども達がクラスを選び、小学校は1~6年生、中学校は1~3年生の異学年学級となります。
今回、その各クラスからクラス紹介の出し物が出展される「春祭り」を見に行きます。
子どもと大人との実行委員会でつくられてきたイベントです。
HP
http://
■CORE見学のながれ■
○事前説明会
4月27日、新大阪のcafeで、きのくに見学の事前説明会をおこないました^^
きのくにの概要・根本にある理念・具体的な活動内容・生活の様子などを映像や参考図書・体験談を交えて見ていきました。
前半は企画担当者からの説明、後半は座談会のような会でした。(笑)
○見学
・橋本駅集合、バスに乗ってきのくにへ
・オープニング
・各プロジェクト(クラス)から出し物(春祭り)
・学園長堀さんの講演会
5月3日、大阪の難波から1時間、更にバスに乗って20分、
和歌山県山中のきのくに子どもの村に到着。
到着してさっそく広場へ行き、そこでオープニングイベント。
各プロジェクトから、プロジェクトの出し物の紹介プレゼンやミニ演奏会があったりと、とても楽しいオープニングでした。
春祭りが始まると、参加者は思い思いに校内を見学。
途中で3グループに分かれ、きのくに内見学のミニツアーを開きました。
きのくにには子ども達の立てた建物がたくさん。
木を使ったブランコなどの遊具から、喫茶店、露天風呂、
少し歩くと竪穴式住居やビオトープも。
出し物を見ている人、物を買っている人、
グラウンドで子どもと遊んでいる人、子どもの立てた建物からボーっと周りを眺めている人。
思い思いの時間を過しました。
○フィードバック
見学後は駅近くのファミレスへと移動し、見学の感想や教育についてなど、グループディスカッションを行いました^^
その後は全体共有をし、最後に個人個人の感想を書きました。
今から書いていくのはそのときに出た感想です。
* * * *
参加者の方で感想のある方はこのトピックにどうぞ^^
参加されなかった方で質問のある方もこちらへ☆
因みにきのくにへはまた行くことになりそうです^^
2007年10月16日(火)。
お昼過ぎに大阪府の河内松原駅到着。
そこから迷いながら今回の訪問先「松原高校」にたどり着いたのは、集合時間ギリギリ。
迎えてくださったのはとても優しく面白い先生だ。
今回の訪問メンバーは、みどりさん、りんりん、みどりさんと同じゼミの真弓さん、塚本くん。
* * *
松原高校は、大阪府の松原市にある府立高校だ。
1972年に松原市民の「普通科公立高校を松原市内に建設しよう」という運動によって開校された。
「一流でも三流でもない高校間の格差を否定した新しいタイプの高校=地元高校を創ろう」
という目的を持って、生徒が学校の中身作りに取り組む。
校内的にも同和教育を中心に据え、「生活規律」「学力」「仲間作り」を大切にする教育方針。
1978年には、重度の障害を持っている生徒もともに高校に行きたいという署名運動が起こり、
翌年には準高生としての受け入れが始まる。
2001年には、知的障害のある生徒の高校受け入れの制度化に向けての調査研究校の1校として指定を受ける。
さらに、新たな地域の総合高校としての総合学科も開設された。
平和学習・スタディーツアー(タイ)・HIVやAIDS予防啓蒙活動(るるくめいと)など、生徒が中心となった学習活動を積極的に行っている。
詳しくは以下URL
学校HP http://www.osaka-c.ed.jp/matsubara/
るるくレポート http://eec.seesaa.net/article/36140999.html
体育祭の様子
るるくめいとの出前授業の様子
* * *
学校に到着後、今日の見学予定や松原高校について先生から説明をしていただく。
この日、学校内には私達以外にもスーツを着た若い人たちがたくさんいた。
大阪府の初任者研修で、松原高校に府立高校の初任者の先生方が見学に来られる日だったみたいだ。
はじめに、知的障害を持った生徒たちによる劇を見させてもらった。
内容は、「花咲か爺さん。」
20人ほどの観客を前に、堂々とせりふを言う。
殿様役を演じていた生徒の元気な笑顔が浮かぶ。
今日の発表に向け、何ヶ月も練習してきたのだという。
そして、次は学校の授業見学。
総合学科のフランス語の授業。
生徒たちは互いに活発に話している。
ただ、内容は授業のことについてである。先生にも話しかける。
「授業中は、聞くか、寝るか、せいぜい隣の子と話すか。」といった高校生活だった私には驚きだった。
授業がすごく元気。
知的障害を持った生徒の高校受け入れ。
授業で他の生徒とどう共に学んでいくのか、と思っていた。けど。
松原の学校では、それが自然だった。
共に同じ空間で学べるときは共に学び、
個別の授業の方が良いときは個別で学ぶ。
教師がつくときもあれば、つかないときもある。
とても自然でシンプル。
* * *
松原高校では三つの「WA」というものを、とても大切にしていた。
「話」…出会いと体験、多彩な授業で育つ
「社会に参加するチカラ」
「和」…ルールと思いやりを大切にする
「責任をはたすチカラ」
「輪」…つながりあってお互いを認め合う
「ともに生きるチカラ」
「校訓」というものがあっても、空文化してしまい本当に活きた形になっていない
「額の中の飾り物」になってしまっている学校が多い中で、
ここ松原高校の3つのWAはいきていた。
授業中や生活の中で、生徒の様子を見てそれを感じた。
例えば1つ目の「話」。
松原の生徒はとても元気だ。
授業中も、分からないところは「分からない」、
出来ないところは「教えて」とお互いに言う。
授業の中でもプレゼンや企画を題材として扱い、話し合いの中から共に学びあっている。
「和」や「輪」についても、生活の中で互いにルールを守り、
人と人とのつながり=共に生きることを誰よりも生徒達自身が大切にしていた。
* * *
松原高校には、どこかゆるゆるとした空気が流れている。
生徒達にも。先生にも。学校全体に。
差別を「意識」しているのではない、
自然体の中で関わりを持ち、互いに認め合っている、
だからこそのやわらかい空間なのだろう。
「共に学ぶ。」
「共に認め合う。」
こういった空間のことをいうのかもしれない、と感じた。
それがとても自然なのが、ここ松原高校だった。
投稿:りんりん
2007年10月4日(木)
南海のなんばで待ち合わせ、和歌山へ向かう。
訪問先は「きのくに子どもの村学園」。
メンバーはりんりん、ちえ、もえ、ナビ、みどり。
* * *
きのくには、和歌山県山中にあるオルタナティヴスクールで、 りんりんの母校だ。
体験学習を柱にした学校で、小・中と高等専修学校からなる。
「木工」「料理」「環境」などをテーマに扱った「プロジェクト」がクラス単位であり、
毎年、年度の初めに子どもたちが自分の所属するクラスを選択。
そのため、小学校では1~6年生まで、中学校では1~3年生までの異学年でクラスが編成される。
また、時間割については、「プロジェクト(総合学習)」「基礎学習」「教科」「ミーティング(全校集会)」からなる。
詳しくは以下URL
学校HP http://
* * *
橋本駅でタクシーを拾い、山道を行く。
きのくにに通う子たちを乗せたスクールバスも通る道らしいが、「よく落ちないな」と思うほど道が細い。
きのくにに到着すると、中学生がのこぎりで何やら作業中。
聞くと、温水器をつくっているのだという。
ペットボトルを黒く塗り、アルミホイルを張ったベニヤ板に取り付け、屋根に設置する。
太陽光を集めて水があったかくなるそう。
↓ 屋根に温水器を取り付けたあと、屋根でまったりしている中学生&温水器
木曜日はきのくには見学日で、これから入学を考えている子とその親御さんもいらしていた。ビデオを見せていただき、説明を受ける。
きのくにのプログラムと中心である「プロジェクト(体験学習)」では、
グラウンドにログハウスを立てたり、大きな滑り台をつくったり、田んぼでお米を育てたり。
わくわくしながら、クリエイティヴな活動をする中で、「学ぶことは楽しい」というイメージがつくられていく。
小屋を建てたい
↓
直角三角形の斜めの長さを求めなきゃいけない
↓
三角関数やらなきゃ!
という感じで教科学習にもつながっていく。
きのくにでは、教科学習は生活に密着した必然的な学習になる。
学力はつくのか、気になっていたけれど、全然問題ない。
子ども達はしっかりと学び方を学んでおり、課題に取り組む力がある。
↓ 子ども達製作の滑り台&製作中の滑り台&滑り台の土台をつくる子ども達
きのくにの子はのびのびと表現ができる。はずかしがらない。
だから、素直だし、英語の発音もとてもきれい。
子どもの中に詰まっている可能性や力がいかんなく発揮されている。
安心して表現できる土壌があるからだろうと思う。
きのくにの子は自分をしっかり持っている。自立が早いと感じた。
自己決定の場が多く、「周りに合わせる」ということを求められないからだろうか。
何人かの子ども達に聞いてみたが、みんなきのくにが大好きだ。
「地元の学校より、断然楽しい」
「きのくにでなら、勉強するのは楽しい」と、口々に言う。
* * *
ここにいると、自分や大多数の教師や大人が持っているであろう教育観、子ども観が崩れてくる。
きのくにでは子どもは「未熟」で「無知」で「ほっといたらサボる」人間ではなくて、「引き出しがいっぱい」で「表現するものを持っている」人間なのだ。
こうした教育に触れることは、教育の幅を広げる上ですごく意義があると思う。
えらそうなことは言えないけれども、教員を目指す人はぜひ一度訪れてみてほしい。
投稿:みどり
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具体的には興味深い取り組みをしている学校や教育現場を訪問して、見学&お話を聞かせてもらったり。
おもしろい教育の場がたくさんあります。
このブログでは私たちが訪れたステキな現場のステキな取り組みを紹介していきます。
興味を持ってくれた方はぜひぜひメッセージをください!