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2007年10月4日(木)
南海のなんばで待ち合わせ、和歌山へ向かう。
訪問先は「きのくに子どもの村学園」。
メンバーはりんりん、ちえ、もえ、ナビ、みどり。
* * *
きのくには、和歌山県山中にあるオルタナティヴスクールで、 りんりんの母校だ。
体験学習を柱にした学校で、小・中と高等専修学校からなる。
「木工」「料理」「環境」などをテーマに扱った「プロジェクト」がクラス単位であり、
毎年、年度の初めに子どもたちが自分の所属するクラスを選択。
そのため、小学校では1~6年生まで、中学校では1~3年生までの異学年でクラスが編成される。
また、時間割については、「プロジェクト(総合学習)」「基礎学習」「教科」「ミーティング(全校集会)」からなる。
詳しくは以下URL
学校HP http://
* * *
橋本駅でタクシーを拾い、山道を行く。
きのくにに通う子たちを乗せたスクールバスも通る道らしいが、「よく落ちないな」と思うほど道が細い。
きのくにに到着すると、中学生がのこぎりで何やら作業中。
聞くと、温水器をつくっているのだという。
ペットボトルを黒く塗り、アルミホイルを張ったベニヤ板に取り付け、屋根に設置する。
太陽光を集めて水があったかくなるそう。
↓ 屋根に温水器を取り付けたあと、屋根でまったりしている中学生&温水器
木曜日はきのくには見学日で、これから入学を考えている子とその親御さんもいらしていた。ビデオを見せていただき、説明を受ける。
きのくにのプログラムと中心である「プロジェクト(体験学習)」では、
グラウンドにログハウスを立てたり、大きな滑り台をつくったり、田んぼでお米を育てたり。
わくわくしながら、クリエイティヴな活動をする中で、「学ぶことは楽しい」というイメージがつくられていく。
小屋を建てたい
↓
直角三角形の斜めの長さを求めなきゃいけない
↓
三角関数やらなきゃ!
という感じで教科学習にもつながっていく。
きのくにでは、教科学習は生活に密着した必然的な学習になる。
学力はつくのか、気になっていたけれど、全然問題ない。
子ども達はしっかりと学び方を学んでおり、課題に取り組む力がある。
↓ 子ども達製作の滑り台&製作中の滑り台&滑り台の土台をつくる子ども達
きのくにの子はのびのびと表現ができる。はずかしがらない。
だから、素直だし、英語の発音もとてもきれい。
子どもの中に詰まっている可能性や力がいかんなく発揮されている。
安心して表現できる土壌があるからだろうと思う。
きのくにの子は自分をしっかり持っている。自立が早いと感じた。
自己決定の場が多く、「周りに合わせる」ということを求められないからだろうか。
何人かの子ども達に聞いてみたが、みんなきのくにが大好きだ。
「地元の学校より、断然楽しい」
「きのくにでなら、勉強するのは楽しい」と、口々に言う。
* * *
ここにいると、自分や大多数の教師や大人が持っているであろう教育観、子ども観が崩れてくる。
きのくにでは子どもは「未熟」で「無知」で「ほっといたらサボる」人間ではなくて、「引き出しがいっぱい」で「表現するものを持っている」人間なのだ。
こうした教育に触れることは、教育の幅を広げる上ですごく意義があると思う。
えらそうなことは言えないけれども、教員を目指す人はぜひ一度訪れてみてほしい。
投稿:みどり
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具体的には興味深い取り組みをしている学校や教育現場を訪問して、見学&お話を聞かせてもらったり。
おもしろい教育の場がたくさんあります。
このブログでは私たちが訪れたステキな現場のステキな取り組みを紹介していきます。
興味を持ってくれた方はぜひぜひメッセージをください!